今回紹介するのは「山頭火」監修@カップラーメン
北海道から全国に羽ばたいたとんこつ塩ラーメンの名店はどのような一杯を提供してくれるのだろうか。
山頭火について
あっさりの中にコクのあるとんこつ塩ラーメン「山頭火」
特徴
- 臭みの少ないとんこつ塩スープ
- 中細麺
1988年に店主が、家族に旨いラーメンを作りたいと、北海道旭川ラーメン屋を開店する。
開店当初は、旭川では珍しいとんこつ塩ラーメンであることや、金額設定が高いことで苦戦をしていた。
友人知人のみで席を埋める日が続いていたが、次第に美味しさが話題を呼び始める。
「奇妙な名前でいつも席が埋まっているラーメン屋」としてマスコミに取り上げられると大人気店へと変貌する。
恵比寿に関東一号店を出店してからは、全国に名前を知られるようになり、次々と店舗数を拡大していくこととなった。
初の海外進出であった台湾店は、開店当初は人気だったものの、軌道に乗ったと判断し、現地の人に経営を任せると、ずさんな接客が目立つようになり、結果的に閉店に追い込まれてしまった。
これらのことから、現在は店舗の拡大路線をやめ、直営または、信頼のおけるFC店のみの営業となっている。
店舗とカップラーメンの比較はこちらから
店舗のレビューはこちらから
食べてみた感想
味の評価(カップラーメンとして評価)
総合: | ★★★★★ |
---|---|
麺: | ★★★★★ |
スープ: | ★★★★★ |
トッピング: | ★★★★★ |
あっさりとした豚骨にほのかに塩が香るスープ。
豚骨の癖は無く、豚骨が嫌いな人でも食べやすい優しい味であった。
あっさりで薄味のためか、スープに麺の味がかなり染み出ている。
そのため、スープ全体に甘味が出てしまったのは残念であった。
麺はスープとの絡みの良い中細ちぢれ麺。
麺を食べてもスープを飲んでも、麺の甘さを強く感じるものであった。
スープだけで飲めれば、あっさり豚骨の美味しいスープだけに、もったいなさを感じる一杯であった。
麵について
・中細ちぢれ麺
GOOD!
麺としては一般的なカップラーメンの中細ちぢれ麺。
麺だけで言えば、よくある麺だが、スープがあっさりなぶん甘さが強く感じる麺であった。
スープとの絡みはいいのだが、スープにも麺の甘味がとけ出てしまっているため、メリハリを感じることができなかった。
麺は悪くないが、スープとの相性はあまり良くないと感じる麺であった。
スープについて
・あっさり豚骨塩
あっさりとした豚骨にほのかに香る塩は、こってりが流行る昨今の流行を真逆に行く優しいスープである。
スープ単体では、インパクトは無いものの特徴的な甘みを感じることができ美味しく飲むことができた。
しかし、麺を湯がくためにスープの中で麺を混ぜると、麺の甘味がかなり染み出てしまう。
スープの旨味は多少残るものの、スープの大部分は麺の味となってしまった。
乾麺から染み出る甘味が好きな人にとってはこの上なく美味しいのだろうが、スープの旨味が消えてしまっていると感じ、残念であった。
トッピングについて
- チャーシュー : カップ麵としては最上級ランクのジューシーさを持つ
- ネギ : あまり存在感がない
- メンマ : 麺の甘味を感じない唯一のトッピング
- きくらげ : 食感にアクセントを与える。豚骨ラーメンにおいてはもう少し量が欲しい
開封~調理
「山頭火」監修@カップラーメンを開封してみると
- 焼豚
- かやく(梅干し入り)
- 液体スープ(後入れ)
- 粉末スープ(後入れ)
が入っている。
作ってみた
熱湯4分で完成
熱湯4分では麺が少し硬めに感じたため、もう少し時間を待っても良いかもしれない。
総評
良くも悪くも麺の甘さが気になる
スープはあっさり豚骨で、ほのかに香る塩も好印象であったが、麺の甘さがとにかく気になった。
麺自体は一般的なカップ麺のものとだと思うが、あっさりスープには合わない麺だと感じる。
良くも悪くもラーメン全体が麺の甘さに支配されてしまっていた。
スープは悪くないため、もったいなさを感じる一杯であった。
(この麺の甘さが好きな人もいるかもしれないが…)
次回購入するとしたら、麺をリニューアルする時かなぁ…